【Book】プロが教える心理学のすべてがわかる本

Hola!
GATOです。

本日は大井晴策著の『プロが教える心理学のすべてがわかる本』についてご紹介します。

*Introduction
大井晴策 Ohi Seisaku
1942年生まれ。早稲田大学大学院修了。心理学専攻。関東短期大学助教授を経て、玉川学園女子短期大学教授を経て、立正大学心理学部特任教授。社会心理学、発達心理学、幼児教育など幅広い分野で活躍中。有名著書では「独断と偏見」「恋愛を成功させる心理学」など多くある。


*Summary
心理学という学問の成り立ち、感覚心理学、学習心理学、性格心理学、社会心理学、発達心理学、臨床心理学など、多岐にわたる心理学の概要を、豊富な図表、イラストとともに、カラーでわかりやすく説明されています。心理学で有名なさまざまな先生が現代の問題について、心理学的アプローチを交えたインタビューもあります。また予備知識のコラムも豊富です。心理学の基礎となる部分をわかりやすく学ぶことができる本です。

*Contents
→Index
・Report 心理学最前線
キャリア心理学  宮城まり子先生
コミュニーケーション心理学  浦登記先生
精神生理学  福田位置彦先生
発達心理学  小田切紀子先生
知って使えるNLP10のメソッド
1 「こころ」の歴史
心理学以前の「こころ」
19世紀ドイツで誕生
ゲシュタルト心理学
行動主義心理学
無意識の発見
人間性心理学の誕生
21世紀の心理学のあり方
❶男は失恋を引きずるってホント?
2 人は世界をどうとらえるか
心に備わった機能
心は脳から生まれる
視覚
聴覚
触覚、味覚、嗅覚
知覚のはたらき
感覚の不思議
身近にある錯覚
アフォーダンス理論
感情はどこから来るか
感情が生じるプロセス
❷「金縛り」は心霊現象?
3 心のはたらきを知る
学習とは何か
言語と思考
動機づけ
学習性無力感
記憶のメカニズム
短期記憶
長期記憶
記憶力を伸ばすには
問題解決
推論
創造的思考
知能
知能の発達
知能検査
さまざまな動機
❸つまらない仕事、面白くするには?
4 「私らしさ」はどう決まるのか
心理学における性格とは
クレッチマーの類型論
ユングの類型論
血液型による性格診断
特性論による性格分析
出生順位と性格
生得説と経験説
男らしさと女らしさ
交流分析とエゴグラム
さまざまな性格テスト
❹子どものお昼寝、いらないってホント?
5 対人関係の心理学
セルフ・モニタリング
自尊心
原因帰属
さまざまな原因帰属
印象形成
自己呈示
好き嫌い
表情
社会的ジレンマ
認知的不協和
援助
説得的コミュニケーション
リーダーシップ
集団
集団の意思決定
集団のまとまり
権力
群衆心理
組織づくり
流行
攻撃
❺苦手な上司、どうすればうまくいく?
6 人間の発達
発達とは?
遺伝と環境
発達理論
胎児の成長
赤ちゃんの感覚
赤ちゃんの感情
言葉の発達
愛着
自意識
道徳性
他人の気持ちを理解する
遊び
友人づきあい
ギャングエイジ
発達障害
自分探しの始まり
第二次性徴
青年期の人間関係
成人期の課題
結婚
出産・育児
中年期
高齢期の心と身体
死の受容
サクセスフル・エイジング
❻育児は女性が行うべき?
7 心のトラブルを考える
臨床心理学とは
神経症
社会問題化する「うつ」
統合失調症
心身症
パーソナリティ障害
犯罪心理学
現代人が抱える病
カウンセリング
心理アセスメント①
心理アセスメント②
精神分析的心理療法
来談者中心療法
認知行動療法
夢分析
自律訓練法
❼若者に急増!新型うつって?
→Spoilers
・Report 心理学最前線
知って使えるNLP10のメソッド
3 心のはたらきを知る
:動機づけ

学習のやる気はどこから生まれる?
「外発的動機づけ」はやる気の源が外部からもたらされる。金銭的な報酬、ほめられる、しかられるなど。報酬が目当ての動機となり、やる気は長続きしない。「内発的動機づけ」はやる気の源は自分の内側から湧いてくるもの。好奇心や達成感など。自分の行動により満足できる結果が得られた時に感じる、「有能感(コンピテンス)」も含まれる。行動自体に喜びがあるため、やる気が長続きする。

:記憶力を伸ばすには

「意味ネットワーク」は記憶の構造を図式化したもの。関連の大きいもの同士が近くで結びつき、記憶として定着することを「プライミング効果」
さまざまな記憶術が存在する
場所法 視覚情報として覚えていく方法
語呂合わせ法 イイクニつくろう
物語法 ストーリーに組み込んで印象付ける
頭文字法  池袋 六本木 渋谷を池六渋
ペグワード 数字と関連するものを決め、イメージとして覚える方法。

4「私らしさ」はどう決まるのか
:ユングの類型論

ユングは人間の性格を「内向型」「外向型」という2つのタイプに分類。また性格を分類するために心の機能は、思考、感情、感覚、直感の4つ。中でも特に発達している「優越機能」がある。つまり心の機能の4つは人によって、強いものが違う。同じものでも視点の違いを持つ人は4分類できる。

5 対人関係の心理学
:原因帰属

心理学者のワイナーは、2×2の原因帰属のマトリックスを発表した。このマトリックスでは、まず成功や失敗の原因を外的なものと内的なものに分ける。さらに、それぞれの能力や性格などの固定的要因と、運などの変動的要因に分けるのである。特に他人の行動は固定的要因に帰属しがち。だが自分の行動は変動的要因に帰属する。

:印象形成

人は初対面時の相手の印象に非常に強く影響を受けてしまう傾向がある「初頭効果」

また人の第一印象はまず容姿や体型で決められ、次いで会って話した時の印象から判断される。心理学者のメーラビアンの法則では
対人態度=0.55F(表情)+0.37V(音声)+0.07C(会話内容)

心理学者の大橋正夫によると、人間の容姿によっても受ける印象は決まっている。

さらに、人は初対面の印象で、無意識に相手がどんな人間が決めつけて「ラベリング」する。相手をラベリングする事で、レッテル通りの人間にしてしまうことがある。これを「自己成就予言」という。

:好き嫌い

近接性の法則によって自分の身近にいる相手を好きになる段階を経ると、次はその人が自分と似ているかが重要になってくる。類は友を呼ぶ。これは「類似性の法則」という。共通点が多いほど安心感を生む。つまり共通の話題を見つけることが好感を得る近道なのだ。類似性が見つからなくても、同じ趣味を持ったりすれば好感を得られる可能性がある。
ただし結婚の場合は、自分にないものを相手に求める傾向にある。これを「相補性」という。

自分を好きな人を好きになる。これは「好意の返報性」といいます。褒め言葉だけでも十分。そのお返しに、相手は好意を抱いてくれることが多い。

ある人が1つ望ましい特徴を持っていると、その人全体の評価が変わることを「ハロー(後光)効果」という。逆に良くない他の特徴を1つ持つと、他の良い点が隠れてしまうこともある。

:表情
好悪の表情
好意を持った時は頰骨筋(口周りの筋肉)、悪意を感じた時に皺皮筋(眉間周りの筋肉)が動く傾向にある。

二重拘束(ダブルバインド)
人類学者のベイトソンによると、表情と話の内容が一致しないと、相手に心理的な混乱を招きかねない。

アイコンタクト
心理学のナップは視線を合わせる瞬間は4パターンに別れる。
①フィードバックを求める時
②連絡を取りたい時
③好意を示す時
④敵意を示す時

:援助 
困っている人を見て援助するかは、他の人の存在だけでなく、他人の判断や行動にも影響を受ける。お互いがどうするか見てるうちに何もしないこともある。この援助行動を「相互抑制効果」

自分を援助してくれた人には援助をためらうことはない。これを「援助の返報性」という。

:説得的コミュニケーション
「フット・イン・ザ・ドア法」
小さな要請→大きな要請
小さな要請をして、Yesなら要求レベルを上げる

「ドア・イン・ザ・フェイス法」
大きな要請→小さな要請
大きな要請をしてNoなら要求レベルを下げる

これらをまとめて段階的要請法という

また説明の仕方も相手よって変えたい。
最初に当たり障りのない話をして後から重要な話をする。聞き手の関心度がはなから高い時に有効。「クライマックス法」
いきなり結論から話しインパクトを与える。そして相手の関心を一気に惹きつける。
「アンチ・クライマックス法」

:権力
権力は堕落する
心理学者のキスキスは模擬会社を作り1人管理職、4人部下として、管理職は部下役に作業の指示をして成果を出すことを目的とする実験を行なった。実験の結果、権限の高い管理職は指示を頻繁に出してさら成果が上がれば自分の指示が良かったからだと考え、部下のことを低く評価する傾向があった。強い権限を持つ者は、自己を特別な存在と考える傾向があることを示した。

:流行
流行の要因は4つある
変身への欲求
自己顕示欲的な欲求
斉一性への欲求
威光への欲求

広告の効果とは
①認知→②理解→③確信→④購入
①商品の存在を知る②商品の特徴を知る③使ってみたいという欲求を生じさせる。何度も目に付かせるなど。④実際に買う

:苦手な上司、どうすればうまくいく?
自分と似ている点を探す。類似性の法則をうまく利用する。苦手なところもポジティブに解釈して、口に出す。
相手に好かれたい時は、相手の行動をさりげなく真似て、会話のおうむ返しを行う。

6 人間の発達
:遺伝と環境
行動主義心理学者のワトソンは人の発達は環境によって決まり、経験や学習によってどんな人間にもなるとする「環境説」という。
またジェンセンによれば、与えられた才能を伸ばすには、一定水準の(閾値)の環境が必要だとする。これを「環境閾値説」という。

:言葉の発達
6ヶ月の赤ちゃんは初め、喃語を話す(母音中心)→子音が加わる→音の反復→ジャルゴンという母国語の音声が中心となる、なんらかの意図を持った喃語を8ヶ月頃には話すようになる。


最後に
「心理学で仕事で病むことのない社会を」

それでは
Chao!

国際的視野を多角的に広げよう!こすもぽりたんナースGATOのブログ

看護師のGATOです。17歳でアメリカのシアトルに2週間滞在し、海外と日本の魅力を知る。オーストラリア、スウェーデン、オランダに医療について短期留学、スペインに長期留学。ヨーロッパ中心に20カ国以上に旅行。現在は日本の臨床で働きながら、国際的な看護師を目指しています。 Bienvenida a mis sitio web

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